古典和歌stream
表題
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古今和歌集
昨日といひけふと暮らして明日香川
流れてはやき月日なりけり
歌の意味
昨日と言い、今日は今日と暮らして明日香川。なんと早く流れる月日であることか。
鑑賞
巻第六 冬歌 年末に詠んだ歌。 明日香川は奈良の明日香村あたりを通る飛鳥川のことで、「昨日 - 今日 - 明日」の流れで「明日」を「明日香川」としたテンポのいい言葉遊びで、月日の経つ早さを川の流れの速さのようだと詠んでいる。
作者
春道列樹
出典
古今和歌集
その他の歌
あらたまの年のをはりになるごとに 雪もわが身もふりまさりつつ
雪降りて年の暮れぬる時にこそ つひにもみぢぬ松も見えけれ
ゆく年の惜しくもあるかなます鏡 見る影さへにくれぬと思へば