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春日野に若菜つみつつよろづ世を
いはふ心は神ぞしるらむ

歌の意味
春日野に若菜を摘みつつ、長寿を祝う心は神が知っていることでしょう。
鑑賞
巻第七 賀歌

 尚侍が右大将藤原定国の四十歳の賀宴のときに、四季の絵が描いてあった後ろの屏風に書いた歌の中で春の歌。

 「春日野」は奈良の春日野のことで、春日神社がある。その場所で万病を除くといわれる春の若菜を藤原定国のために摘んでいる時の長寿を祈る気持ちを神が知っていて、叶えてくれるだろうと詠んでいる。
 春日神社に奉祀されている天児屋根命(あめのやめのみこと)は藤原氏の原氏である中臣氏の祖先。
作者
素性法師
出典
古今和歌集
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