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我ならで下紐とくな朝顔の
夕かげまたぬ花にはりとも

歌の意味
私以外の男に下裳の紐を解いてはいけないよ。朝顔の花のように夕日を待たないでうつろってしまう女であるとしても
鑑賞
三十七 下紐とくな ある男が色好みで情の多い女と逢って情を交わした。 歌は男が女が他の男と浮気するのではないかと不安になり詠んだ。 当時の朝顔は早朝に青色の花を開き、強い夏の日差しを受けるとしおれて紅色に変わりしぼんでしまう。早朝に女のところから帰る男は女とそんな朝顔を重ねてみたのか。
出典
伊勢物語
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