古典和歌stream
表題
-
古今和歌集
夏と秋と行きかふそらのかよひぢは
かたへはすずしき風やふくらむ
歌の意味
夏と秋がすれちがう空の通り道では、片方は涼しい風が吹くのだろうか。
鑑賞
巻第三 夏歌
六月の末日に詠んだ歌。
夏が終わり、秋の空気を感じる頃に詠んだ歌で、作者の空想を言葉にしている。
作者
凡河内みつね
出典
古今和歌集
その他の歌
夏の夜はまだよひながらあけぬるを雲のいづこに月はやどらむ
ちりをだにすゑじとぞ思うさきしよりいもとわがぬるとこ夏のはな
あききぬとめにはさやかに見えねども風のおとにぞおどろかれぬる
河風のすずしくもあるかうちよする浪とともにや秋は立つらむ