古典和歌stream
表題
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古今和歌集
秋の野におく白露は玉なれや
つらぬきかくるくもの糸すぢ
歌の意味
秋の野の草葉に置く白露は玉であろうか。蜘蛛の糸がつらぬき通してかけていることだ。
鑑賞
巻第四 秋歌上
是貞親王家の歌合せに番われた歌。
草葉の間に張られた蜘蛛の糸に白露が掛かった情景を緒を通した玉に見立てて詠んでいる。
作者
文屋あさやす
出典
古今和歌集
その他の歌
折りて見ば落ちぞしぬべき秋萩の枝もたわわにおける白露
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