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女郎花うしと見つつぞ行きすぐる
をとこ山にし立てりと思へば

歌の意味
オミナエシを嫌な感じがすると見ながら通り過ぎた。所もあろうに男山などに立って咲いている思ったので。
鑑賞
巻第四 秋歌上

 僧正遍照(へんじょう)の元に奈良から行ったときに男山でオミナエシを見て詠んだ歌。

 女性に例えらるオミナエシが男山に咲いているのを見て、嫌なことだと思ったという歌で、単に花の名前と咲いている場所の名前の言葉遊びだろう。

 男山は岩清水八幡宮がある山で古来から有名である。

 "うし"は憂しで嫌な、気に食わないの意味。
作者
布留今道
出典
古今和歌集

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