古典和歌stream
表題
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古今和歌集
月草に衣はすらむ朝露に
濡れての後はうつろひぬとも
歌の意味
露草の色に着物を摺り染めにしよう、朝露に濡れた後に色が褪せてしまっても
鑑賞
巻第四 秋歌上 露草で染めた着物は水に濡れると簡単に色が落ちてしまう。朝露で色が落ちてしまうことから、気持ちが移ろいやすい人に一夜限りでも一緒にいたいという意味で詠んだのだろう。 「月草」は露草のことを指す。
作者
よみ人しらず
出典
古今和歌集
その他の歌
みどりなる一つ草とぞ春は見し 秋はいろいろの花にぞありける
ももくさの花のひもとく秋の野に 思ひたはれむ人なとがめそ
里はあれて人はふりにし宿なれや 庭もまがきも秋の野らなる
吹くからに秋の草木のしをるれば むべ山風をあらしといふらむ