古典和歌stream

月草に衣はすらむ朝露に
濡れての後はうつろひぬとも

歌の意味
露草の色に着物を摺り染めにしよう、朝露に濡れた後に色が褪せてしまっても
鑑賞
巻第四 秋歌上

 露草で染めた着物は水に濡れると簡単に色が落ちてしまう。朝露で色が落ちてしまうことから、気持ちが移ろいやすい人に一夜限りでも一緒にいたいという意味で詠んだのだろう。

 「月草」は露草のことを指す。
作者
よみ人しらず
出典
古今和歌集

その他の歌