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佐保山のははそのもみぢ散りぬべみ
夜さへ見よとてらす月影

歌の意味
佐保山の柞(ははそ)の黄葉が散りそうになっていたので夜も見なさいというように照らす月である
鑑賞
巻第五 秋歌下

 秋の明るい月の光に照らされた紅葉を美しいと感じながら、やがて散ってしまうと惜しむ作者の気持ちが詠まれている。

 柞(ははそ)は木の名前で、ナラ、コナラ、ブナ、カシワなど。
作者
よみ人しらず
出典
古今和歌集

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