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もみじ葉の流れて止まるみなとには
紅深き浪や立つらむ

歌の意味
紅葉の葉が流れて行き着く河口では、濃い紅色の波が立っているのだうか。
鑑賞
巻第五 秋歌下

 二条后(藤原高子)がまだ東宮の御息所と呼ばれていたときに、宮中の屏風に竜田川に紅葉の流れている絵が描いてあったのを題にして詠んだ歌。

 紅葉が竜田川に一面に散って流れていった末を想像して詠んでいる。
 屏風の絵を題材にして詠む屏風歌は平安時代には盛んに作られた。この歌の題材に屏風はよほど赤が強い印象だったのだろう。

 御息所(みやすどころ)は皇太子の母のこと。
 「みなと」は川が海に注ぐところで、河口の意味。
作者
素性法師
出典
古今和歌集

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