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道知らばたづねもゆかむもみぢ葉を
ぬさと手向けて秋はいにけり

歌の意味
道を知っていれば訪ねて行くだろう、紅葉を幣と手向けて秋は去ってしまった。
鑑賞
巻第五 秋歌下

 同じく九月末日に詠んだ歌。

 秋歌下の最後の歌で、紅葉を旅人が幣を手向けに撒いた様子に見立てて秋が終わってしまった事を詠んでいる。過ぎ去っていく季節を留めておく方法は無く、それを分かっているからこその惜しむ気持ちだろう。

「ぬさと手向けて」は小さく切った紙や布(幣)を使って旅の道中の安全を祈願すること。
作者
凡河内みつね
出典
古今和歌集

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