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秋くれど色もかはらぬときは山
よそのもみぢを風ぞかしける

歌の意味
秋は来たが木の葉の色が変わらない常盤山には、他の山の紅葉を風が運んで貸しているいることだ。
鑑賞
巻第七 賀歌

 尚侍が右大将藤原定国の四十歳の賀宴のときに、四季の絵が描いてあった後ろの屏風に書いた歌の中で秋の歌。

 常盤山は常緑の木の「常盤木」をかけていて賀歌として長寿の意味を持たせている。実際には紅葉した木々もあるので、他所の山から風を運んできて紅葉を貸してもらったと見立てている。
作者
坂上是則
出典
古今和歌集
前の歌
千鳥なく佐保の河ぎりたちぬらし 山のこの葉も色まさりゆく
次の歌
白雪のふりしく時はみよしのの 山した風に花ぞ散りける