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峰たかき春日の山にいづる日は
くもる時なく照らすべらなり

歌の意味
峰高くそびえる春日の山に昇る太陽は曇るときもなく、世を照らすであろう。
鑑賞
巻第七 賀歌

 皇太子(保明親王)がお生まれになった時に参上して詠んだ歌。

 皇太子の誕生を山に日が昇る様子に例えて詠んでいる。「春日山」は藤原氏の祖神、天児屋根命(あめのやめのみこと)を祀った神社のある山でそこから昇る日は皇子のことをさしている。「曇りなく」は困難や障害も無くの意味で、「照らす」は統治するの意味である。
 臣下が皇子の生まれた事を祝う意味でこの上ない歌だが、保明親王は九二三年に二十一歳で若くして亡くなっていることを知っていると、この慶びの歌もむなしく感じる。
作者
藤原よるかの朝臣
出典
古今和歌集
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