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みるめなきわがみをうらと知らねばや
かれなで海人の足たゆくくる

歌の意味
海松布(みるめ)も生えない海岸と同じで見る所もない私を知らないのか、離れず漁師が足を引きずってやってくる。
鑑賞
二十五 秋の野に

逢うとはいわないが逢わないとも言わない女で、はっきりと返事をせずに男をじらすだけあって、魅力のある女がいた。

この歌は男が送った「秋の野に笹わけし朝の袖よりも逢はでぬる夜ぞひぢまさりける」に対する女の返歌。

見る目と海松布(みるめ)を掛けて、女を海岸に、男を漁師にたとえて詠んでいる。

この歌も小野小町の歌として『古今集』に収録されている。
男の送った歌とこの歌は並んで古今集に収録されていたために贈答歌として仕立てられたと見れる。そのためか歌のやり取りもかみ合っていないように感じられる。
作者
出典
伊勢物語
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