逢ひ見ても逢はでも嘆くたなばたは
いつか心ののどけかるべき
- 歌の意味
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逢っても逢わなくても嘆いている織女は、いったいいつになったら心がのどかになれるのだろうか。
- 鑑賞
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巻第三 秋歌 153
詞書「題しらず」
逢えば別れを嘆き、逢わなければ恋しさに嘆く織女は、いつになれば心が安らぐのだろうと思いやる歌である。逢う前にも後にも嘆きのある七夕の恋の宿命を、端的にとらえている。
初句「逢ひ見ても」は、逢っても、の意で、逢瀬の後の別れの嘆きをいう。
二句「逢はでも嘆く」は、逢わなくても嘆く、の意で、「で」は打消の接続助詞である。逢う時と逢わない時とを対にして、どちらにも嘆きがあることを示す。本巻の第百四十三首が逢う前の待つ心を、第百四十九首が別れの後の涙を詠んだのを、一首の中にまとめた形となっている。
三句「たなばたは」は、織女は、の意である。
四句「いつか心の」は、いつ心が、の意で、「か」は疑問の係助詞であり、結句の「べき」で結ぶ係り結びとなる。
結句「のどけかるべき」は、のどかになるのだろうか、の意で、「べき」は推量の助動詞の連体形である。
あひみる:逢う。男女が契りを結ぶ
- 作者
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よみ人しらず
- 出典
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拾遺和歌集
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いとどしく寝も寝ざるらんと思ふかな 今日の今宵に逢へるたなばた
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我が祈ることは一つぞ天の川 そらに知りても違へざらなん