古典和歌stream

枕草子 - 藤原良房

年ふればよはひは老いぬしかはあれど
花をしみればもの思ひもなし

年月が経ったので私の齢は老いてしまった。しかしそうではあるけれど、この花を見てさえいれば、何の物思いもない。

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枕草子

しほのみついつもの浦のいつもいつも
君をばふかく思ふはやわが

潮の満ちる、いつもの浦という名のとおりに、いつもいつも、あなたを深く思っているのだ、私は。

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枕草子 - 清少納言

もとめてもかかる蓮の露をおきて
うき世にまたはかへるものかは

求めてでもあずかりたいこのような蓮の露を捨てて、どうしてつらいこの世にふたたび帰ったりするものか。

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枕草子 - 白居易(上の句)、清少納言(下の句)

蘭省花時錦帳下
草のいほりをたれかたづねん

蘭省の花の盛りのころ、錦の帳のもとにいるあなた。それにひきかえ、草ぶきの庵にいる私のもとを、いったい誰が訪ねてくるだろうか。

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枕草子 - 清少納言

かづきするあまのすみかをそことだに
ゆめいふなとやめを食はせけむ

水にもぐる海人の住みかのような私の家を、どこそこと、決して言ってくれるなという合図のつもりで、あの海藻を食べさせたのだろう。

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枕草子 - 清少納言

くづれよる妹背の山の中なれば
さらに吉野の川とだに見じ

崩れ寄る妹山と背山の間のような仲なのだから、もう吉野の川とさえも見るまい。あなたを兄とも思うまい。

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枕草子 - 清少納言

ここにのみめづらしとみる雪の山
所々にふりにけるかな

ここにだけ珍しいものと思って見ていた雪の山は、あちこちで作られて、古びてしまっていたのだな。

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枕草子

うらやまし足もひかれずわたつ海の
いかなる人にもの賜ふらむ

うらやましいことだ。足も引きずらないあの尼に、いったいどういう人だからといって、あれほどの物をお与えになるのだろう。

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枕草子

山とよむ斧の響きを尋ぬれば
いはひの杖の音にぞありける

山を鳴りとどろかせる斧の響きは何かとたずねてみると、それはほかならぬ祝いの杖の音であった。

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枕草子 - 藤原実方

あしひきの山井の水はこほれるを
いかなる紐の解くるなるらむ

山の井の水は凍っているのに、いったいどういう紐が解けるというのだろう。

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枕草子 - 清少納言

うは氷あはに結べる紐なれば
かざす日かげにゆるぶばかりを

薄く張った上氷のように、あわく結んだ紐なのだから、かざす日陰の蔓に当たる日の光で、ゆるむだけのことだ。

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枕草子 - 清少納言(上の句)、中宮定子(下の句)

ほととぎすたづねて聞きし声よりも
下蕨こそ恋しかりけれ

ほととぎすをわざわざたずねて行って聞いたその声よりも、あの下蕨のほうが恋しいのだった。

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枕草子 - 中宮定子

元輔が後といはるる君しもや
今宵の歌にはづれてはをる

元輔の子だと言われているそなたともあろう者が、今夜の歌の座からはずれていることよ。

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枕草子 - 清少納言

その人の後といはれぬ身なりせば
今宵の歌をまづぞよままし

あの人の子だと言われない身であったなら、今夜の歌を真っ先に詠んだであろうに。

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枕草子 - 清少納言(上の句)、藤原公任(下の句)

空寒み花にまがへて散る雪に
少し春ある心地こそすれ

空が寒いので、花と見まがうように散る雪に、少しばかり春があるような心地がする。

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枕草子 - 清少納言

つめどなほ耳無草こそあはれなれ
あまたしあれば菊もありけり

摘んでもやはり耳無草は気の毒なものだ。草がたくさんあるのだから、その中には菊もあったのだ。聞くこともあったのだ。

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