- 表題
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- 大和物語
別るれどあひもをしまぬももしきを
見ざらむことのなにか悲しき
別れていくのに、こちらと一緒に別れを惜しんでくれるわけでもないこの宮中を、これから見ることがなくなる——それがどうしてこんなにも悲しいのだろう。
身一つにあらぬばかりをおしなべて
行きめぐりてもなどか見ざらむ
別れるのはお前ひとりの身に限ったことではないのだから、皆が同じように所を移り、めぐりめぐったとしても、どうして再びここを見ることがないだろうか。