年経れば越の白山老いにけり
多くの冬の雪積もりつつ
- 歌の意味
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年月を経たので、越の白山は老いて白髪となったことだ。多くの冬の雪が積もり続けて。
- 鑑賞
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巻第四 冬歌 249
詞書「題しらず」
長い年月の間に多くの冬の雪が積もり重なって、越の白山は老いてしまったと詠む歌である。雪をいただく山の白さを白髪に見立て、山を人のように老いさせることで、積み重なる歳月の重みを表している。
作者の「たたみ」は壬生忠見である。壬生忠岑の子で、天徳四年の内裏歌合で平兼盛と競って敗れた逸話で知られる。三十六歌仙に数えられる。
初句「年経れば」は、年月を経たので、の意である。
二句「越の白山」は、越の国の白山で、雪を頂く山として詠まれる歌枕である。前歌の二句「越の山路に」を受けている。
三句「老いにけり」は、老いてしまったことだ、の意で、山の白さを白髪に見立てている。ここで句切れとなる。
四句「多くの冬の」は、幾多の冬の、の意である。
結句「雪積もりつつ」は、雪が積もり続けて、の意で、「つつ」は継続を表す。倒置によって老いた理由を後から示している。次歌の第二百五十首が幾世積もった雪かと問うのと、積もる歳月の主題を共有している。
しらやま:越の国の白山。雪を頂く山として詠まれる歌枕
- 作者
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壬生忠見
- 出典
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拾遺和歌集
- 前の歌
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我ひとり越の山路に来しかども 雪ふりにける跡を見るかな
- 次の歌
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見渡せば松の葉白き吉野山 幾世積もれる雪にかあるらん