- 歌の意味
- 幼い者の初めての元結に、末長い仲を約束する心を結び込めてくれただろうか。
- 鑑賞
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第一部 桐壺
若宮は成長して十二歳となり、宮中で元服の儀が行われる。加冠の役を務めたのは左大臣で、左大臣にはかねてより源氏に娶わせたいと考えている娘(葵の上)があった。帝もその意を汲んでおり、儀式の後、左大臣に向けてこの歌を詠みかける。左大臣はこれに返歌をして応じ、その夜のうちに源氏は左大臣家の婿となる。
「初元結ひ」は元服の際に初めて髪を結い上げる儀式で、「結ぶ」という動作が、そのまま男女の縁を「結ぶ」ことに掛けられている。「長き世」は末長い夫婦の縁を指す。婚姻の申し入れを直接口にせず、儀式の所作に託して問いかける形になっており、宮廷における言葉の使い方がよく表れた一首である。
いときなき:幼い、年若い。
初元結ひ:元服の際に初めて髪を結うこと。
長き世:末長い夫婦の縁。
- 作者
- 紫式部
- 出典
- 源氏物語
- その他の歌