笛竹に吹き寄る風のことならば
末の世長きねに伝へなむ
- 歌の意味
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笛竹に吹き寄る風が同じことであるなら、末長く続く子孫にこそ伝えてほしいものだ。
- 鑑賞
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第二部 横笛
柏木の横笛を持ち帰った夕霧は、その夜、邸で妻の雲居雁が機嫌を損ねている中、寝つかれぬまま横になる。うとうとしたその夢に、生前のままの姿で柏木が現れ、あの笛を手に取って眺めている。そして笛の行方について、自分の思っていた相手は別にいるのだと告げる。この歌はその夢の中で柏木が詠んだものである。目覚めた夕霧は薫のことを思い合わせ、翌日、六条院を訪ねて源氏に笛を預けることになる。
「笛竹」は笛に作る竹のことである。「ことならば」は同じことならばということで、「こと」に「琴」を響かせる語でもある。「末の世長き」は末長く続く世で、「世」に竹の「節」を掛けている。「ね」は笛の音であるとともに「根」を掛け、子孫を意味している。竹
節
根
音という竹にまつわる語を一首に通しながら、笛を実の子に伝えたいという願いを述べており、密通の子である薫の存在をそれとなく示す、重い一首である。
笛竹:笛に作る竹。
ことならば:同じことならば。「琴」を響かせる。
末の世:末長く続く世。「世」に竹の「節」を掛ける。
ね:笛の「音」に「根」を掛け、子孫の意。
雲居雁:夕霧の北の方。
- 作者
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紫式部
- 出典
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源氏物語
- その他の歌
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