絶えぬべき御法ながらぞ頼まるる
世々にと結ぶ中の契りを
- 歌の意味
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これが最後となるはずの法会ではあるけれど、それでも頼もしく思われる。幾世にもわたってと結ぶ、あなたとの縁を。
- 鑑賞
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第二部 御法
法華経千部の供養の場で、紫の上は花散里にもこの歌を贈った。自分にとってこれが最後の法会になるだろうと述べながら、この結縁によって幾世にもわたる縁が結ばれるのだと、別れの言葉に望みを添えている。花散里は源氏の妻の一人として長く六条院を支えてきた人であり、紫の上とは争うことのない穏やかな関係を保ってきた。第四十帖の巻名「御法」は、この歌に由来する。
「絶えぬべき」は絶えてしまうにちがいないという意で、自分の命が尽きることを言外に含んでいる。「御法」は仏の教え、また法会のことである。「頼まるる」は頼もしく思われるという自発の言い方である。「世々に」は幾世にもわたってということで、来世までの縁を願う語である。「結ぶ」は縁を結ぶ意で、「契り」とともに縁語をなしている。終わりを述べながら結びで永続に転じる構成であり、この巻を代表する一首となっている。
絶えぬべき:絶えてしまうにちがいない。
御法:仏の教え。法会。
頼まる:頼もしく思われる。
世々:幾世にもわたって。現世と来世。
結縁:仏や人と縁を結ぶこと。
- 作者
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紫式部
- 出典
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源氏物語
- その他の歌
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