- 歌の意味
- 総角結びに末長い約束を結びこめて、同じ所で縒り合わさるように、あなたと一つになりたい。
- 鑑賞
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第三部 総角
秋、八の宮の一周忌の法事の準備が進むなか、薫は仏前に供える飾り糸の総角結びを見て詠んだ。宮から後見を託されて以来抑えてきた思いを、この折に打ち明けたのである。大君はこれをやんわりと退け、以後、二人の押し問答が巻を通して続く。この一首が巻名「総角」の由来となっている。
「総角」は古代の童の髪型、またその形に結ぶ紐の結び方をいう。催馬楽の「総角」に、離れて寝ていた男女が転がり寄って睦まじくなったとあるのを踏まえる。「結び」「縒り」は総角の縁語で、糸が縒り合わさる姿に男女の契りを重ねている。法事の飾り糸という場にふさわしい素材から恋の申し入れへ転じる手際が見どころである。
総角:童の髪型。またその形の紐結び。
結びこむ:結んで中に込める。
縒る:糸をより合わせる。
あはなむ:合ってほしい。
- 作者
- 紫式部
- 出典
- 源氏物語
- その他の歌