- 歌の意味
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青柳の糸に玉を貫くように置く白露の、その白ではないが、知らないうちにいくつの春が過ぎたのだろう。
- 鑑賞
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巻第一 春歌上 75
詞書は前の歌に続き「千五百番歌合に春歌」
柳の一連の七首目である。柳の枝に置く露を玉に見立て、その語から時の経過へと転じる。原文では詞書が改めて記されておらず、前歌と同じ千五百番歌合の詠であることを示している。
作者の藤原有家は本巻では第五十三首に続く二度目の登場となる。『新古今和歌集』の撰者の一人である。
場面は春、場所は柳のあるところである。
直接の契機は歌合への出詠である。
初句
二句「青柳の糸に玉貫く」は、柳の細い枝に露が並んで置くさまを、糸に玉を通したものと見立てている。第六十八首以来の糸の比喩がここでも用いられ、「貫く」は糸の縁語である。
三句「白露の」までが序詞として働き、同音によって次の「知らず」を導く。露そのものは意味の上では下に続かず、音の橋渡しをしている。
四句「知らず幾世の」は、知らないうちにいくつの世が、の意である。「か」は疑問の係助詞で、結句の「らん」の連体形に係る。
結句「春か経ぬらん」の「ぬ」は完了、「らん」は現在推量で、過ぎたのだろう、と結ぶ。
目の前の露という小さなものから、数え切れない年月へと一気に飛ぶ構成である。柳の一連はここまで色や形を詠んできたが、この歌で時間の主題が持ち込まれ、一連の調子が変わる。
たまぬく:糸に玉を通す。「糸」の縁語
しらつゆ:白く光る露。「知らず」を導く序詞となる
いくよ:いくつの年月
- 作者
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藤原有家
- 出典
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新古今和歌集
- その他の歌
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