- 歌の意味
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山が高いので、峰の嵐に散る花が、月を曇らせている明け方の空よ。
- 鑑賞
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巻第二 春歌下 130
詞書「百首歌たてまつりし春歌」
ここから嵐に散る花を詠む歌が続く。この歌は散る花が月を隠すほどであることを詠む。詞書によれば百首歌を詠進した折の春の歌である。
作者の二条院讃岐は源頼政の娘で、二条天皇に仕えた。のち後鳥羽院歌壇でも活躍した。
場面は春の明け方、場所は高い山の峰である。
直接の契機は百首歌の詠進である。
初句「山高み」は、山が高いので、の意で、形容詞の語幹に「み」が付いて原因を表す。第百二十二首の「山深み」と同じ語法であり、次の第百三十一首も同じ初句を用いる。
二句「峰の嵐に」で風が示される。「嵐」は山から吹き下ろす激しい風をいう。
三句「散る花の」は下の「天霧る」の主語となる。
四句「月に天霧る」の「天霧る」は空一面が曇る意で、第百三首の長家歌にも用いられた語である。そちらは霞によって空が花の色に染まる場面であったが、こちらは散る花そのものが空を曇らせている。
結句「明け方の空」は体言止めである。月と花と嵐という三つが明け方の空に集められている。地上に散り敷く花を詠んだ第百十八首
第百二十三首に対し、この歌は空中に舞う花を詠んでおり、同じ落花が上下の空間で扱い分けられている。
やまたかみ:山が高いので
あらし:山から吹き下ろす激しい風
あまぎる:空一面が曇る
- 作者
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二条院讃岐
- 出典
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新古今和歌集
- その他の歌
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