- 歌の意味
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天の中を流れる河の鵜飼舟は、どのような約束をして闇を待っているのだろう。
- 鑑賞
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巻第三 夏歌 254
詞書は前の歌に続き「千五百番歌合に」
鵜飼の四首目で、この一連を締めくくる。地上の鵜飼を天の川に移し、そこにも鵜飼舟があるとする。原文では詞書が改めて記されていない。
作者の藤原定家は本巻では第二百三十二首
第二百三十五首
第二百四十七首に続く四度目の登場となる。
場面は夏の夜、場所は天の川である。
直接の契機は歌合への出詠である。
七夕は七月七日、すなわち秋の行事であり、その夜には月がある。闇を待つという言い方は、月のない夜を待つ意である。
初句「久方の」は「天」に掛かる枕詞である。次の「中なる河」を天の川と読ませる働きをもつ。
二句「中なる河の」は、天の中を流れる河、の意である。天の川は舟の渡る川として詠まれてきたが、そこに鵜飼舟を置くのはこの歌の趣向である。
三句「鵜飼舟」は前の三首と同じ語で、四首が共通の語で結ばれている。
四句「いかに契りて」は、どのような約束をして、の意である。「契る」は約束する意で、七夕の逢瀬の観念が背後にある。
結句「闇を待つらん」の「らん」は現在推量の助動詞である。鵜飼は闇夜に行うものであるから、天の鵜飼舟も闇を待つことになる。地上の漁の条件を天上に持ち込み、そこから七夕の約束を連想させる構成であり、実景の一連を空想で締めくくっている。
ひさかたの:「天」に掛かる枕詞
なかなるかは:天の中を流れる河。天の川
ちぎる:約束する
- 作者
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藤原定家
- 出典
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新古今和歌集
- その他の歌
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