- 歌の意味
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白露の玉で結い上げたような籬の内に、光までも添えている常夏の花よ。
- 鑑賞
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巻第三 夏歌 275
詞書「瞿麦露滋といふことを」
ここから草花と露を詠む歌が続く。詞書の「瞿麦露滋」は、瞿麦に露しげし、の意である。瞿麦は撫子のことで、常夏とも呼ばれる。
作者の高倉院(一一六一〜一一八一)は後白河天皇の第七皇子である。第百四十六首の作者である後白河院は父、第百七十五首ほかの作者である後鳥羽院は子にあたる。
場面は夏、場所は籬をめぐらせた庭である。
直接の契機は「瞿麦露滋」の題による詠である。
初句
二句「白露の玉もて結へる」は、白露の玉で結い上げた、の意である。第百八十一首の重家歌が「波もて結へる垣根」と詠んだのと同じ言い方であり、そちらは卯の花を白波に見立てていた。ここでは露が籬を結うことになる。
三句「籬の内に」の「籬」は竹や柴を粗く編んだ垣をいう。
四句「光さへ添ふ」の「さへ」は添加を表し、露の白さに加えて光までも、の意になる。
結句「常夏の花」は体言止めである。「常夏」は撫子の別名で、夏を通じて咲き続けることからの称である。露の玉と光と花の色が重ねられ、題の「露滋」が視覚的な豊かさとして表されている。
ませ:竹や柴を粗く編んだ垣
とこなつ:撫子の別名。夏を通じて咲き続けることからいう
さへ:添加を表す。〜までも
- 作者
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高倉院
- 出典
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新古今和歌集
- その他の歌
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