朝ぼらけ荻のうは葉の露見れば
ややはだ寒し秋の初風
- 歌の意味
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夜明けに荻の上葉の露を見ると、いくらか肌寒い。秋の初風よ。
- 鑑賞
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巻第四 秋歌上 311
詞書は前の歌に続き「題しらず」
露の二首目である。荻の上葉の露を見て、肌に寒さを覚えると詠む。原文では詞書が改めて記されていない。
作者の曽禰好忠は平安時代中期の歌人である。丹後の掾を務めたことから曽丹と呼ばれた。巻第一では第七十七首、巻第三では第百八十六首
第百八十七首に現れた。
場面は秋の初めの夜明け、場所は荻の生えるあたりである。
詠まれた直接の契機は伝わらない。
初句「朝ぼらけ」は夜がほのかに明けるころをいう。
二句「荻のうは葉の」の「うは葉」は葉の上のほうをいい、第三百六首でも用いられた語である。荻は第二百八十六首以来くり返し現れており、この巻の初めの主要な素材となっている。
三句「露見れば」は確定条件で、露を見ると、の意である。
四句「ややはだ寒し」の「やや」はいくらか、「はだ寒し」は肌に寒く感じる意である。露を目で見ることと、寒さを肌で感じることが、同時に起こる。第二百八十七首の「朝けの風」、第二百九十二首の「衣手寒し」と同じく、身体の感覚によって季節を知る型である。
結句「秋の初風」は体言止めで、第三百八首に続く。本巻でこの結句は五度目となり、秋の初めの一連を通じて反復されている。
あさぼらけ:夜がほのかに明けるころ
うはば:葉の上のほう
はださむし:肌に寒く感じる
- 作者
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曽禰好忠
- 出典
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新古今和歌集
- その他の歌
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