おきて見んと思ひしほどに枯れにけり
露よりけなる朝顔の花
- 歌の意味
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起きて見ようと思っているうちに枯れてしまった。露よりも消えやすい朝顔の花よ。
- 鑑賞
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巻第四 秋歌上 343
詞書「題しらず」
ここから朝顔を詠む歌が二首続く。この歌は、見ようと思ううちに萎れてしまった花を詠む。詞書は「題しらず」で、詠作の事情は伝わっていない。
作者の曽禰好忠は平安時代中期の歌人である。丹後の掾を務めたことから曽丹と呼ばれた。巻第一では第七十七首、巻第三では第百八十六首
第百八十七首、本巻では第三百十一首に現れた。
場面は秋の朝、場所は特定されない。
詠まれた直接の契機は伝わらない。
朝顔は朝に咲いて日中には萎むため、はかないものの例として詠まれた。
初句「おきて見んと」の「おき」は、床から起きる意と、露が置く意との掛詞である。下の「露」を導く働きをもつ。
二句「思ひしほどに」は、そう思っているうちに、の意である。心づもりと実際とのずれが示される。巻第二の第八十首の隆時歌が「思ふ間に日数経にけり」と詠んだのと同じ型である。
三句「枯れにけり」の「けり」は詠嘆で、気づいたときにはもう枯れていたという調子を出す。
四句「露よりけなる」の「けなり」は、格別である、他と異なる、の意である。同時に「消」の音を含み、露よりも先に消えるという意が響く。露は消えやすいものの代表であるから、それよりもなお、という言い方になる。
結句「朝顔の花」は体言止めである。はかなさを競う形で、朝顔を露より上に置いている。
おき:起きる意と、露が置く意を掛ける
けなり:格別である。他と異なる
あさがほ:朝に咲いて日中には萎む花
- 作者
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曽禰好忠
- 出典
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新古今和歌集
- その他の歌
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