- 歌の意味
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敷島の、その高圓山の雲の切れ間から、光を差し添えてくる弓張の月よ。
- 鑑賞
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巻第四 秋歌上 383
詞書「雲間微月といふ事を」
月の八首目である。詞書の「雲間微月」は、雲の間のかすかな月、の意である。雲の切れ間から半月が光を差すさまを詠む。
作者の堀河院(一〇七九〜一一〇七)は白河天皇の第二皇子である。管絃に長じ、その御代には堀河百首が詠進された。巻第一の第十首
第十九首、本巻の第三百二十八首
第三百五十五首の詞書に見える堀河百首は、この天皇の御代のものである。
場面は秋の夜、場所は大和国の高圓山である。第三百三十一首
第三百七十三首でも詠まれた地である。
直接の契機は「雲間微月」の題による詠である。
初句「敷島や」は大和の国をいう語で、「や」は詠嘆の間投助詞である。巻第七の第七百三十六首でも用いられている。
二句「たかまと山の」で場所が定まる。
三句「雲間より」は雲の切れ間から、の意である。巻第三の第百八十首
第二百三十七首、本巻の第三百十七首でも用いられた語で、狭い隙間から見る構図がここでも働く。
四句「光さしそふ」の「さしそふ」は差し加わる意である。雲に覆われた空に、光が加えられるという言い方になる。
結句「弓張の月」は体言止めである。「弓張」は弓を張った形に見える半月をいう。満月ではなく半月であるから、光は弱い。題の「微月」がこの語によって表されている。
しきしま:大和の国をいう語
くもま:雲の切れ間
ゆみはりのつき:弓を張った形に見える半月
- 作者
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堀河院
- 出典
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新古今和歌集
- その他の歌
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