- 歌の意味
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月の光が隅々まで澄みわたっていることだ。天の原の雲を吹き払う、夜半の嵐によって。
- 鑑賞
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巻第四 秋歌上 411
詞書「永承四年内裏歌合に」
ここから雲と月を取り合わせる歌が続く。この歌は嵐が雲を払って月が澄みわたるさまを詠む。詞書によれば永承四年の内裏歌合に出された歌である。
作者の「大納言経信」は源経信である。大納言に至り、和歌のほか漢詩
管絃にも通じた。本巻では第三百四十二首に続く二度目の登場となる。
場面は秋の夜半、場所は特定されない。
直接の契機は内裏歌合への出詠である。
初句「月影の」の「影」は光をいう。
二句「澄みわたるかな」の「わたる」は動詞に付いて、一面に〜する、の意を添える。巻第一の第十首の国信歌の「下萌えわたる」と同じ用法である。空全体が澄みきることになる。
三句「天の原」は広々とした大空をいう。巻第一の第三十三首の慈円歌でも用いられた語である。
四句「雲吹き払ふ」で、澄む理由が示される。
結句「夜半の嵐に」は体言止めで、「に」は原因を表す。第三百九十六首の寂蓮歌が月の見えない中で風だけが吹くと詠んだのに対し、この歌は風が雲を払って月を現す。同じ月と風の組み合わせが、逆の結果として詠まれている。
つきかげ:月の光
わたる:動詞に付いて、一面に〜するの意を添える
あまのはら:広々とした大空
- 作者
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源経信
- 出典
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新古今和歌集
- その他の歌
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