秋されば置く白露に我が宿の
浅茅が上葉色づきにけり
- 歌の意味
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秋になると置く白露によって、我が家の浅茅の上の方の葉が色づいたことだ。
- 鑑賞
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巻第五 秋歌下 464
詞書は前の歌に続き「題しらず」
露を詠む一連の四首目である。秋になって置く白露によって、我が家の浅茅の上葉が色づいたと詠む。詞書は前の歌に続いて題しらずで、詠まれた事情は記されていない。
作者は飛鳥時代、持統天皇、文武天皇の朝廷に仕えた歌人である。
場面は秋、場所は浅茅の生える作者の家の庭である。
直接の契機は伝わらない。
初句「秋されば」は、秋になると、の意である。本巻の第四百五十八首の初句と同じ語で起こしている。
二句「置く白露に」の「に」は原因を表す格助詞で、置く白露によって、の意となる。
三句「我が宿の」は、自分の家の庭の、の意である。第四百六十二首の初句と同じ語で、家の庭の草に置く露が続けて詠まれる。
四句「浅茅が上葉」の「上葉」は、草の上の方の葉である。前歌の第四百六十三首「浅茅が原」を受けて、同じ浅茅に置く露が詠まれる。
結句「色づきにけり」の「に」は完了の助動詞「ぬ」の連用形、「けり」は詠嘆の助動詞で、色づいていたことに気づいた感慨を表す。露が草葉を染めるという発想によって、露を秋の色の担い手としてとらえている。第四百六十一首から第四百六十三首までの露が、玉や涙、約束の見立てとして詠まれたのに対し、本歌では露が草を色づかせる働きに目が向けられている。
うはば:草木の上の方の葉
いろづく:草木の葉が色を変える
- 作者
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柿本人麿
- 出典
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新古今和歌集
- その他の歌
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