み狩する交野の御野に降る霰
あなかままだき鳥もこそ立て
- 歌の意味
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狩をする交野の御料の野に降る霰よ。ああ静かに。まだ早いうちに、鳥が飛び立ってしまっては困る。
- 鑑賞
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巻第六 冬歌 685
詞書「百首歌召しける時」
冬の狩を詠む一連の一首目である。狩の行われる交野の御料の野に霰が降るのを、鳥が早々に飛び立ってしまっては困るから静かにせよと制する。詞書によれば、崇徳院が歌人たちに百首歌を召した折の歌である。
作者は鳥羽天皇の皇子で、譲位ののち保元の乱に敗れて讃岐に配流され、その地で没した。藤原顕輔に命じて『詞花和歌集』を撰進させた。
場面は霰の降る冬の狩の日、場所は河内国の交野である。
直接の契機は、崇徳院が歌人たちに百首歌を召した折の詠である。
初句「み狩する」は、天皇などが行う狩をする、の意で、「み」は美称の接頭語である。
二句「交野の御野に」は河内国の歌枕で、今の大阪府枚方市、交野市のあたりの野をいう。皇室の狩場とされ、「御野」は皇室の所有する野をいう。
三句「降る霰」は体言止めで、ここで切れる三句切れである。
四句「あなかままだき」の「あなかま」は、ああやかましい、静かに、と相手を制する言葉である。「まだき」は、まだその時にならないうちに、の意である。
結句「鳥もこそ立て」は、係助詞「もこそ」を受けて已然形「立て」で結び、鳥が飛び立ってしまうといけない、という危惧を表す。霰の音に驚いて、狩の獲物である鳥が早々に飛び立ってしまうことを心配し、霰に向かって静かにせよと呼びかける機知の歌である。雪の一連から冬の狩の一連へと移り、本巻の第六百五十五首、第六百五十六首に詠まれた霰が、狩の場の景として再び詠まれている。次歌の第六百八十六首も、交野の狩を詠んでいる。
みかり:天皇などが行う狩
みの:皇室の所有する野
- 作者
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崇徳天皇
- 出典
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新古今和歌集
- その他の歌
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