み狩野はかつ降る雪に埋もれて
鳥立も見えず草隠れつつ
- 歌の意味
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狩場の野は、降るそばから積もる雪に埋もれて、鳥の飛び立つ所も見えず、草も隠れてしまって。
- 鑑賞
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巻第六 冬歌 687
詞書「京極関白前太政大臣高陽院歌合に」
冬の狩を詠む一連の三首目である。狩場の野が降り積もる雪に埋もれ、鳥立も見えず草も隠れていると詠む。詞書によれば、京極関白藤原師実が高陽院で催した歌合で詠まれた歌である。
作者は大江成衡の子で、権中納言に至った。当代随一の学者として知られ、江帥と呼ばれた。
場面は雪の降る冬の狩場、場所は狩の行われる野である。
直接の契機は、京極関白藤原師実が高陽院で催した歌合での詠である。
初句「み狩野は」は、狩の行われる野は、の意である。
二句「かつ降る雪に」の「かつ」は、一方では、次々と、の意で、降るそばから積もってゆく雪に、の意となる。
三句「埋もれて」は、雪に埋もれて、の意である。
四句「鳥立も見えず」は、鳥の集まり飛び立つ所も見えない、の意で、前歌の「鳥立の原」を受けている。
結句「草隠れつつ」は、草も雪の下に隠れてしまって、の意で、「つつ」は継続を表す。雪によって鳥立も草も覆われ、狩の手がかりの失われた野を詠んでいる。前歌が鳥立の原を探し回って日を暮らしたのに対し、この歌では探すべき鳥立そのものが雪に隠れており、狩の手がかりの失われた雪の景が詠まれている。
みかりの:狩の行われる野
とだち:鷹狩で鳥が集まり、飛び立つ所
くさがくる:草に隠れる
- 作者
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大江匡房
- 出典
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新古今和歌集
- その他の歌
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