君が代は千代ともささじ天の戸や
出づる月日の限りなければ
- 歌の意味
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君の御代は千代と限りはしない。天の戸を出る月日には限りがないのだから。
- 鑑賞
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巻第七 賀歌 738
詞書「祝ひの心をよみ侍りける」
神代や天に寄せて御代を祝う一連の三首目である。天の戸を出る月日に限りがないので、君の御代を千代と限ることはしないと詠む。詞書によれば「祝」の心を詠んだ歌である。
作者は藤原定家の父で、『千載和歌集』を撰進した。
場面は時期を定めない祝いの景、場所は月日の出入りする天である。
直接の契機は、「祝」の心を題とする詠である。
初句「君が代は」は、君の御代は、の意である。祝いの主題を初めに掲げる。
二句「千代ともささじ」の「ささ」は、千代と限って指す意の「指す」と、三句の天の戸を「鎖す」、すなわち閉ざす意を掛けた掛詞である。「じ」は打消の意志を表し、ここで意味が切れる二句切れとなる。
三句「天の戸や」は、天にある門の意で、「や」は詠嘆の間投助詞である。月日が出入りする門で、「鎖す」と縁語をなす。前歌の第七百三十七首の「天照る光」を受けて、天の景が続く。
四句「出づる月日の」は、天の戸から出る月と日の、の意である。月日が絶えず出入りするさまを示す。
結句「限りなければ」は、限りがないので、の意で、二句の理由を後に置く倒置である。本巻の第七百三十三首と同じ結句で、そこでは限りない春を理由としたが、ここでは限りない月日を理由とし、千代という通念の数さえ小さいとする理屈を差し向ける。
さす:指し示して限る意と、戸を閉ざす意を掛ける
あまのと:天にある門。月日が出入りするという
- 作者
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藤原俊成
- 出典
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新古今和歌集
- その他の歌
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