すべらぎを常磐堅磐にもる山の
山人ならし山かづらせり
- 歌の意味
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天皇を岩のように永久に変わらず守るという守山の山人であるらしい。山かずらを付けている。
- 鑑賞
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巻第七 賀歌 749
詞書「永承元年大嘗会悠紀方屏風近江国もる山をよめる」
大嘗会の歌の一連の三首目である。天皇を常磐堅磐に守る守山の山人であるらしい、山かずらを付けていると詠む。詞書によれば、永承元年の大嘗会で悠紀の国となった近江国の守山を、屏風に添えて詠んだ歌である。
作者は藤原有国の子で、文章博士、式部大輔を務めた。
場面は永承元年の大嘗会、場所は屏風絵に描かれた近江国の守山である。
直接の契機は、永承元年(1046)、後冷泉天皇の大嘗会で悠紀の国に定められた近江国の地名を、屏風に添える歌として詠んだことである。
守山は近江国の歌枕で、今の滋賀県守山市のあたりである。
初句「すべらぎを」は、天皇を、の意である。祝う対象を天皇として初めに示す。
二句「常磐堅磐に」は、岩のように永久に変わらないように、の意である。本巻の第七百二十六首の結句と同じ語で、そこでは祈りの結びに置かれたが、ここでは守ることの様子を示す。
三句「もる山の」の「もる」は、天皇を「守る」意と、地名の「守山」を掛けた掛詞である。悠紀の国の地名そのものに守護の意を読み込む。
四句「山人ならし」の「ならし」は、〜であるらしい、の意の推量である。山に住む人の姿を、守山を守る者と見る。ここで意味が切れる四句切れである。
結句「山かづらせり」は、山かずらを付けている、の意で、「り」は存続を表す。山人が山かずらを付けていることを根拠に、四句で守山の山人であろうと推し量る倒置の形である。前歌の第七百四十八首の「日蔭草」のかざしに続き、神事にかかわる蔓草の飾りが詠まれる。
すべらぎ:天皇
もる:守る意と、地名の守山を掛ける
やまびと:山に住む人
やまかづら:山に生える蔓草で作る髪飾り
- 作者
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藤原資業
- 出典
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新古今和歌集
- その他の歌
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