鳥屋帰るたかの尾山の玉椿
霜をば経とも色は変はらじ
- 歌の意味
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鳥屋にこもって羽を替える鷹、その名をもつたかの尾山の玉椿は、霜を経ても色は変わらないだろう。
- 鑑賞
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巻第七 賀歌 750
詞書「寛治二年大嘗会屏風にたかの尾山をよめる」
大嘗会の歌の一連の四首目である。鳥屋返りの鷹の名をもつたかの尾山の玉椿は、霜を経ても色は変わらないだろうと詠む。詞書によれば、寛治二年の大嘗会の屏風に描かれたたかの尾山を詠んだ歌である。
作者は学者の家に生まれ、権中納言、大宰権帥を務め、江帥と呼ばれた。
場面は霜の置く季節、場所は屏風絵に描かれたたかの尾山である。
直接の契機は、寛治二年(1088)の大嘗会に際して調えられた屏風に添える歌である。
玉椿は椿の美称である。『荘子』には、八千年を春とし八千年を秋とする大椿という木が見え、椿は長寿を祝う木として詠まれた。
初句「鳥屋帰る」は、鷹が鳥屋にこもって羽を生え替わらせることをいい、ここでは二句の地名の「たか」を導く。
二句「たかの尾山の」は、大嘗会の屏風に描かれた地名である。初句の鷹にちなむ名として導かれる。
三句「玉椿」は、椿の美称である。常緑の葉をもち、長寿を祝う木として置かれる。
四句「霜をば経とも」は、霜を経ても、の意で、「とも」は逆接の仮定を表す。草木が色を変える霜の季節を示す。
結句「色は変はらじ」の「じ」は打消の推量で、色は変わらないだろう、の意である。本巻の第七百十二首の「色は変はらざりけり」、第七百十六首の「色は変はらず」と同じく、変わらない色に長久を託す。初句と二句を鷹の縁の言葉で導き、常緑の椿で結ぶ。
とや:鷹などを飼い、羽の生え替わる時期にこもらせる小屋
とやがへる:鷹が鳥屋にこもって羽が生え替わる
たまつばき:椿の美称
- 作者
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大江匡房
- 出典
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新古今和歌集
- その他の歌
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