- 歌の意味
- 今天皇が治めておられる久迩の都にいて、妻に逢わずに久しくなった。行って早く逢いたい。
- 鑑賞
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巻第四 相聞 768
詞書は前の歌に続き「大伴宿祢家持のさらに大嬢に贈る歌二首」
天皇がお治めになる久迩の都にいて、妻に逢わないまま長くなったので、早く行って逢いたいと詠む歌である。
作者の大伴家持は、大伴旅人の子で、万葉集の編纂に深くかかわったとされる歌人である。のちに中納言に至った。
初句「今知らす」の「知らす」は治めるの尊敬語で、今お治めになるの意となる。
二句「久迩の都に」は、久迩京にの意である。
三句「妹に逢はず」は六音の字余りで、妻に逢わずの意である。
四句「久しくなりぬ」は、長くなったの意で、ここで切れる四句切れである。
結句「行きて早見な」の「な」は願望を表し、行って早く逢いたいの意となる。
しらす:お治めになる
- 作者
- 大伴家持
- 出典
- 万葉集
- 前の歌
- 都路を遠みか妹がこのころは うけひて寝れど夢に見え来ぬ
- 次の歌
- ひさかたの雨の降る日をただ独り 山辺に居ればいぶせかりけり