- 歌の意味
- 都への道が遠いからだろうか、このごろは、神に祈って寝ても、妻が夢に見えて来ない。
- 鑑賞
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巻第四 相聞 767
詞書「大伴宿祢家持のさらに大嬢に贈る歌二首」
久迩京から奈良の坂上大嬢に贈った二首の最初の歌である。都への道が遠いからか、神に祈って寝ても妻が夢に現れないと嘆く。
作者の大伴家持は、大伴旅人の子で、万葉集の編纂に深くかかわったとされる歌人である。のちに中納言に至った。
初句「都路を」は、奈良の都への道をの意である。
二句「遠みか妹が」は、遠いからか、妻がの意で、「か」は疑問の係助詞である。
三句「このころは」は、このごろはの意である。
四句「うけひて寝れど」の「うけふ」は神に祈るの意で、祈って寝てもの意となる。
結句「夢に見え来ぬ」は、夢に見えて来ないの意で、「ぬ」は「か」の結びの連体形である。
うけふ:神に祈って吉凶を占う
- 作者
- 大伴家持
- 出典
- 万葉集
- 前の歌
- 道遠み来じとは知れるものからに しかぞ待つらむ君が目を欲り
- 次の歌
- 今知らす久迩の都に妹に逢はず 久しくなりぬ行きて早見な