道遠み来じとは知れるものからに
しかぞ待つらむ君が目を欲り
- 歌の意味
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道が遠いので来ないだろうとは知っているけれども、それでもそのように待っているだろう。あなたに逢いたいと願って。
- 鑑賞
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巻第四 相聞 766
詞書「藤原郎女の聞きて即ち和ふる歌一首」
前歌の家持の歌を聞いた藤原郎女が、すぐに和した歌である。道が遠いので来ないとわかっていても、それでも大嬢は門に出て待っているだろう、あなたに逢いたくてと、大嬢の心を代弁して答えている。
作者の藤原郎女は、藤原氏の女性で、伝は未詳である。
初句「道遠み」は、道が遠いのでの意である。
二句「来じとは知れる」の「じ」は打消推量で、来ないだろうとは知っているの意となる。
三句「ものからに」は、けれどもの意である。
四句「しかぞ待つらむ」は、そのように待っているだろうの意で、前歌の結句「待つらむ」を受けている。
結句「君が目を欲り」は、あなたに逢いたいと願っての意で、倒置によって待つ理由を示している。
め:目。また顔を合わせること
- 作者
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藤原郎女
- 出典
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万葉集
- 前の歌
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一重山へなれるものを月夜よみ 門に出で立ち妹か待つらむ
- 次の歌
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都路を遠みか妹がこのころは うけひて寝れど夢に見え来ぬ