春日野に浅茅標結ひ絶えめやと
我が思ふ人はいや遠長に
- 歌の意味
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春日野の浅茅に標を結って自分のものとする印とするように、仲が絶えるものかと私が思う人とは、いよいよ末長く続いてほしい。
- 鑑賞
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巻第十二 寄物陳思 3050
詞書は前の歌に続き「物に寄せて思ひを陳ぶ」
春日野の浅茅に標を結って自分のものとするように、絶えることのない仲を願う歌である。標を結う行為に、相手を自分のものとして離さない思いが重ねられている。
作者は未詳である。巻第十二は「古今相聞往来歌類之下」と題され、名の伝わらない人々の恋の歌を部立ごとに収めている。
初句「春日野に」は、春日野に、の意である。本巻の第三千一首第三千四十二首にも春日野が詠まれている。
二句「浅茅標結ひ」は、丈の低い茅に標を結って自分のものとする印とする、の意である。
三句「絶えめやと」は、絶えるだろうか、いや絶えはしないと、の意である。
四句「我が思ふ人は」は、私が思う人とは、の意である。
結句「いや遠長に」は、いよいよ末長く、の意で、言いさしの形で永遠の仲を願っている。
あさぢ:丈の低い茅
しめ:占有を示す標識
- 作者
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作者未詳
- 出典
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万葉集
- 前の歌
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桜麻の麻生の下草早く生ひば 妹が下紐解かずあらましを
- 次の歌
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あしひきの山菅の根のねもころに 我れはぞ恋ふる君が姿を