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我が駒は早く行かなん朝日子が
八重さす岡の玉笹の上に

歌の意味
私の馬は早く行ってほしい。朝日がいく重にも差す岡の、美しい笹の上へ。
鑑賞
巻第十 神楽歌 584

 私の馬よ、早く行ってほしい、朝日がいく重にも差す岡の美しい笹の上へと詠む歌である。朝日に輝く岡の笹原へ馬を急がせる晴れやかな心を、明るい景色とともに表している。神楽の夜が明けていくことを思わせる歌でもある。
 本巻は神楽歌の巻で、巻頭から第五百八十六首までは、作者も詞書も記されない、宮中の御神楽で歌われた歌が並ぶ。

 初句「我が駒は」は、私の馬は、の意である。
 二句「早く行かなん」は、早く行ってほしい、の意で、「なん」は他に対する願望を表す終助詞である。ここで句切れとなる二句切れの歌で、下の句は行き先を倒置して示している。
 三句「朝日子が」は、朝日が、の意で、「子」は親しみを込めて添える語である。
 四句「八重さす岡の」は、いく重にも日が差す岡の、の意である。
 結句「玉笹の上に」は、美しい笹の上に、の意で、「玉」は美称である。八音の字余りの句である。

こま:駒。馬
あさひこ:朝日子。朝日を親しんでいう語
たまざさ:玉笹。笹の美称
出典
拾遺和歌集
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銀の目貫の太刀を提げ佩きて 奈良の都を練るや誰が子ぞ
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