色に出でていつより物は思ふぞと
問ふ人あらほいかが答へん
- 歌の意味
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顔色に出して、いつから物思いをしているのかと尋ねる人がいたならば、どう答えたらよいだろう。
- 鑑賞
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雑歌 1248
詞書は前の歌に続き「恋百十首」
恋の思いが顔色に表れてしまって、いつから物思いをしているのかと尋ねる人がいたら、どう答えたらよいだろう、と詠む。
忍ぶ恋が表に出てしまい、人に問われることを恐れる心である。「いつより」と問われても、恋の始まりを答えることもできない戸惑いが表れている。
初句「色に出でて」は、顔色に表れて、の意で、字余りとなっている。
二句「いつより物は」は、いつから物思いを、の意である。
三句「思ふぞと」は、しているのかと、の意である。
四句「問ふ人あらほ」は、本文、読み仮名の行ともに「あらほ」とあり、「あらば」の意、尋ねる人がいたならば、の意に解する。
結句「いかが答へん」は、どう答えたらよいだろう、の意である。
いろにいづ:思いが顔色や態度に表れる
- 作者
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西行
- 出典
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山家集
- 前の歌
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心には忍ぶと思ふかひもなく しるきは恋の涙なりけり
- 次の歌
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逢ふ事のなくてやみぬるものならば 今見よ世にもありやはつると