初雪は真木の葉白く降りにけり
こや小野山の冬のさびしさ
- 歌の意味
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初雪は真木の葉を白くして降ったことだ。これこそが小野山の冬のさびしさなのだろうか。
- 鑑賞
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巻第四 冬歌 280
初雪が杉や檜などの真木の葉を白く染めて降ったのを見て、これこそ小野山の冬のさびしさなのか、と感じ入る歌である。常緑の真木の葉が白く覆われた景に、山里の冬の寂しさを見いだしている。
前歌の第二百七十九首の結句「降れる初雪」を受けて初句「初雪は」で始まり、初雪の歌が二首並んでいる。本巻の第二百九十首も小野山を詠み、炭竈の煙と雪の雲を描いている。
本巻の第二百七十七首から第二百九十三首までは雪を詠む歌が中心で、その間の第二百八十一首から第二百八十三首には鷹狩の歌が置かれている。
作者の「経信」は、源道方の子で大納言に至った源経信である。桂大納言と呼ばれた。晩年は大宰権帥として任地で没した。撰者源俊頼の父である。
初句「初雪は」はその冬初めて降る雪はの意で、前歌の第二百七十九首の結句「降れる初雪」を受けている。
二句「真木の葉白く」は杉や檜などの葉を白くしての意で、常緑の葉が白く変わったさまを示している。
三句「降りにけり」は降ったことだの意で、詠嘆の「けり」を用いる。ここで句切れとなる三句切れの歌である。
四句「こや小野山の」の「こや」はこれがまあの意で、「や」は疑問と詠嘆を表す。「小野山」は山城の小野の山で、本巻の第二百九十首にも詠まれている。
結句「冬のさびしさ」は冬のさびしさで、体言止めで結んでいる。
まき:杉や檜などの良質な木
をのやま:山城国の小野の山。炭焼きの地として知られる
- 作者
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源経信
- 出典
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金葉和歌集
- 前の歌
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白波の立ちわたるかと見ゆるかな 浜名の橋に降れる初雪
- 次の歌
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濡れ濡れもなほ狩りゆかむはし鷹の 上羽の雪をうち払ひつつ