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浅緑深くもあらぬ青柳は
色変はらじといかが頼まむ

歌の意味
浅緑で色も深くない青柳が、色は変わるまいとおっしゃっても、どうしてそれを頼みにできましょう。
鑑賞
巻第十四 恋歌四 1253

詞書「御返し」
 宮廷の人々の贈答を並べる一連の六首目で、前歌への返しである。浅緑で色の深くもない青柳が、色は変わるまいと言っても、どうして頼みにできようと答える。
 作者の「女御生子」は、前歌を贈られた梅壺女御で、藤原教通の娘である。

 初句「浅緑」は、薄い緑色で、芽吹いたばかりの柳の色である。
 二句「深くもあらぬ」は、色が深くもない、の意で、天皇の思いが深くないことを重ねる。
 三句「青柳は」で、四首にわたる贈答で繰り返された青柳を、ここで色の浅いものとして捉え直す。
 四句「色変はらじと」は、前歌の結句「色は変はらじ」をそのまま引いている。
 結句「いかが頼まむ」は反語で、どうして頼みにできようか、の意である。染めた色が変わらないという天皇の誓いを、もともと浅い色では頼みにならないと切り返し、青柳をめぐる四首の贈答を結んでいる。

あさみどり:薄い緑色
たのむ:頼りにする、あてにする
作者
藤原生子
出典
新古今和歌集
前の歌
青柳の糸はかたがたなびくとも 思ひそめてむ色は変はらじ
次の歌
いにしへのあふひと人はとがむとも なほそのかみの今日ぞ忘れぬ