心にはいつもあきなる寝覚めかな
身にしむ風の幾夜ともなく
- 歌の意味
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心の中はいつも、飽きられた身の秋であるような寝覚めであることよ。身にしみる風が、幾夜とも数えきれず吹いて。
- 鑑賞
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巻第十四 恋歌四 1306
詞書「題しらず」
風に寄せて恋人を待つ心を詠む一連の三首目である。心の中はいつも秋であるような寝覚めだ、身にしみる風が幾夜とも数えきれず吹いてと詠む。詞書は題しらずで、詠まれた事情は記されていない。
作者は「よみ人しらず」とあり、名は伝わらない。
初句「心には」は、心の中では、の意である。外の季節ではなく、心の季節を言う。
二句「いつもあきなる」の「あき」は、季節の「秋」と、恋人に「飽き」られる意とを掛ける掛詞である。
三句「寝覚めかな」は、夜中にふと目覚めることで、詠嘆の三句切れである。
四句「身にしむ風の」は、身にしみとおる風の、の意である。前歌の秋風を受ける。
結句「幾夜ともなく」は、幾夜とも数えきれず、の意で、倒置によって上の句の寝覚めに続く。季節を問わず飽きられた身の秋が続き、夜ごとに寝覚めを重ねていることを示す。
あき:季節の秋の意と、飽きられる意を掛ける
ねざめ:夜中に目が覚めること
- 作者
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よみ人しらず
- 出典
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新古今和歌集
- 前の歌
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さらでだにうらみむと思ふ我妹子が 衣の裾に秋風ぞ吹く
- 次の歌
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あはれとて問ふ人のなどなかるらむ もの思ふ宿の荻の上風