同じくはわが身も露と消えななん
消えなばつらき言の葉も見じ
- 歌の意味
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同じことなら、わが身も露のように消えてしまってほしい。消えてしまえば、あなたのつらい言葉も見ずにすむだろう。
- 鑑賞
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巻第十五 恋歌五 1343
詞書は前の歌に続き「題しらず」
露を詠む一連の八首目である。どうせなら自分も露と消えてしまいたい、そうすれば相手のつらい言葉を見ずにすむと詠む。詞書は題しらずで、詠まれた事情は記されていない。
作者の「藤原元真」は、平安時代中期の歌人で、三十六歌仙の一人である。官位は従五位下にとどまった。
なお本文の結句の末尾には「〈朱〉/」という注記があるが、歌の本文ではないため除いた。
初句「同じくは」は、同じことなら、どうせなら、の意である。
二句「わが身も露と」の「も」は、前歌までに詠まれた露と同じく、わが身もまた、という意を含む。
三句「消えななん」は、完了の助動詞「ぬ」の未然形に願望の終助詞「なむ」が付いた形で、消えてしまってほしい、の意である。三句で切れる。
四句「消えなばつらき」は、三句の「消え」を繰り返して仮定に転じ、消えてしまえば、と続ける。
結句「言の葉も見じ」の「じ」は打消の推量である。「言の葉」の「葉」は露の縁語で、露が葉の上から消えるように、身が消えればつらい言葉も見ずにすむという趣向である。
ことのは:言葉。ここでは相手からの手紙の言葉
- 作者
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藤原元真
- 出典
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新古今和歌集
- 前の歌
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あだなりと思ひしかども君よりは もの忘れせぬ袖の上露
- 次の歌
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今来んといふ言の葉もかれゆくに 夜な夜な露のなにに置くらん