- 歌の意味
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暁に鳴く鶏の声がしみじみと胸にしみる。迷いの世の長い眠りを思う枕もとで。
- 鑑賞
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巻第十八 雑歌下 1810
詞書「百首歌に」
暁を詠む歌の二首目である。暁に鳴く鶏の声がしみじみと胸にしみる、迷いの世の長い眠りを思う枕もとで、と詠む。夜明けを告げる鶏の声に、迷いから覚めない身を省みている。詞書によれば、百首歌の中の歌である。
作者の「式子内親王」は、後白河天皇の皇女で、賀茂の斎院を務めた。のちに出家した。
初句「暁の」は、前歌の初句「暁と」を受ける。暁を詠む歌が続く。
二句「ゆふつけ鳥ぞ」の「ゆふつけ鳥」は鶏の異名である。係助詞「ぞ」が三句の結びへ係る。
三句「あはれなる」は、係助詞「ぞ」を受けて連体形で結ぶ係り結びである。鶏の声がしみじみと心にしみることをいい、ここで句切れとなる。
四句「長き眠りを」は、生死の迷いの中にある人の世を、覚めない長い眠りにたとえる。本巻の第千八百四首の「長き夢路」と同じ発想である。
結句「思ふ枕に」は、そう思って横たわる枕もとで、の意である。前歌の「枕」を受け、枕もとで聞く暁の音が続けて詠まれている。
ゆふつけどり:鶏の異名
- 作者
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式子内親王
- 出典
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新古今和歌集
- 前の歌
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暁とつげの枕をそばだてて 聞くも悲しき鐘の音かな
- 次の歌
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かくばかり憂きを忍びて長らへば これよりまさる物もこそ思へ