神路山月さやかなる誓ひありて
天の下をば照らすなりけり
- 歌の意味
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神路山の月が明らかに照るように、はっきりとした神の誓いがあって、この天下を照らしているのだなあ。
- 鑑賞
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巻第十九 神祇歌 1878
詞書は前の歌に続き「題しらず」
伊勢の大神宮にかかわる一連の八首目である。神路山にさやかに照る月のような明らかな誓いがあって、神は天下を照らしているのだと詠む歌である。前歌に続いて題しらずの歌で、詠まれた事情は記されていない。月の光に神の誓いを重ね、その恵みが天下にあまねく及ぶことをたたえている。
原文には作者名が記されておらず、前歌の作者の西行に続く歌として扱う。
初句「神路山」は、伊勢の内宮の南にある山で、神域の象徴として置かれる。本巻の第千八百七十五首の「神路の山」を受ける。
二句「月さやかなる」は、月が明らかに照る、の意である。月の明るさが、三句の「誓ひ」の明らかさを形容する。
三句「誓ひありて」は、神の誓いがあって、の意である。六音の字余りである。神が人々を救おうとする誓いを、月の光に重ねている。
四句「天の下をば」は、天下を、の意である。格助詞「を」に係助詞「は」が付いた「をば」で、照らす対象を強く示す。
結句「照らすなりけり」は、照らしているのだなあ、の意である。断定の「なり」に詠嘆の「けり」が付き、気づきの感動を示す。前歌の「日の御影」に続いて本歌は月の光を詠み、日と月の光が並ぶ。次歌も月を詠む。
ちかひ:神仏が人々を救おうと立てる誓願
あめのした:天下、国じゅう
- 作者
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西行
- 出典
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新古今和歌集
- 前の歌
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宮柱下つ岩根に敷き立てて 露も曇らぬ日の御影かな
- 次の歌
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さやかなる鷲の高嶺の雲居より 影やはらぐる月読の森