神風や玉串の葉をとりかざし
内外の宮に君をこそ祈れ
- 歌の意味
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玉串の葉を手に取りかざして、内宮と外宮とで、わが君のことをこそ祈るのだ。
- 鑑賞
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巻第十九 神祇歌 1883
詞書は前の歌に続き「入道前関白家百首歌詠み侍りけるに」
伊勢の大神宮にかかわる一連の十三首目である。玉串の葉を手に取りかざし、内宮と外宮で君の長久を祈ると詠む歌である。前歌と同じく、入道前関白の家の百首歌で詠んだ歌である。伊勢の両宮に参る姿を描き、君の御代の長久を祈る心を表している。
作者の「俊恵法師」は、源俊頼の子で、東大寺の僧である。自らの住まいの歌林苑に歌人たちを集めて歌会を催した。
なお本文の三句は「とりかざし」とあり、読み仮名の行の「とりかはし」と一致しない。ここでは本文の表記に従う。
初句「神風や」は、前歌と同じ初句で、伊勢の神域を示す。同じ百首歌の二首が同じ初句で並ぶ。
二句「玉串の葉を」は、神前に捧げる榊の枝の葉を、の意である。
三句「とりかざし」は、手に取ってかざし、の意である。
四句「内外の宮に」は、内宮と外宮とに、の意である。伊勢の両宮をあわせていう。
結句「君をこそ祈れ」は、君のことをこそ祈る、の意で、係助詞「こそ」を已然形「祈れ」で結ぶ係り結びである。「君」は仕える主君を指す。前歌が社殿の永続を願ったのに対し、本歌は君の長久を祈る。
たまぐし:榊の枝に木綿や紙垂をつけて神前に捧げるもの
とりかざす:手に取ってかざす
うちと:内と外。ここでは伊勢の内宮と外宮
- 作者
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俊恵
- 出典
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新古今和歌集
- 前の歌
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神風や五十鈴の川の宮柱 幾千代すめと立ちはじめけん
- 次の歌
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神風や山田の原の榊葉に 心のしめをかけぬ日ぞなき