- 歌の意味
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山田の原の榊の葉に、心の注連を掛けない日はない。
- 鑑賞
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巻第十九 神祇歌 1884
詞書「五十首歌奉りし時」
伊勢の大神宮にかかわる一連の十四首目である。外宮のある山田の原の榊葉に、心の注連を掛けない日はないと詠む歌である。詞書によれば、五十首歌を奉ったときの歌である。神を思わない日はないという、日々の深い信仰を表している。
作者の越前は、鎌倉時代初期に宮廷に仕えた女房歌人である。
山田の原は伊勢の外宮が鎮座する地で、外宮を指す歌枕である。
初句「神風や」は伊勢の神域を示す初句で、本巻の第千八百八十二首、第千八百八十三首に続く。
二句「山田の原の」は、外宮のある地をいう。前歌の「内外の宮」を受け、外宮の地を詠む。
三句「榊葉に」は、神前の榊の葉に、の意である。
四句「心のしめを」は、心の注連縄を、の意である。注連は神域を区切る縄で、心を神に結びつけることをたとえる。
結句「かけぬ日ぞなき」は、掛けない日はない、の意で、係助詞「ぞ」を形容詞の連体形「なき」で結ぶ係り結びである。二重否定によって、毎日欠かさず神を思うことを強く示す。本巻の第千八百八十七首の「かけぬ間ぞなき」と、神に心をかけることを同じ形で詠む点で対応する。
しめ:神域などを区切るために張る縄。注連
やまだのはら:伊勢の外宮が鎮座する地
- 作者
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越前
- 出典
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新古今和歌集
- 前の歌
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神風や玉串の葉をとりかざし 内外の宮に君をこそ祈れ
- 次の歌
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五十鈴川空やまだきに秋の声 下つ岩根の松の夕風