かく恋ひむものとは我も思ひにき
心のうらぞまさしかりける
- 歌の意味
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これほど恋い焦がれるだろうとは、私も思っていた。心の中の占いはまさに当たっていたことだ。
- 鑑賞
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巻第十四 恋歌四 700
詞書「題しらず」
恋い慕う苦しみを予感していたとおりになったと、自らの心の予感を占いにたとえた歌である。恋の始めに抱いた予感が的中したことに、嘆きと諦めの入り混じった心情がにじんでいる。
前歌の「我が恋ひめやは」に続き、「かく恋ひむ」と恋の深さを予感の的中として捉え直している。
初句「かく恋ひむ」は、このように恋い焦がれるだろうの意で、推量の「む」を用いている。
二句「ものとは我も」は、ものだとは私もの意で、係助詞「も」が自分でも予感していたことを示す。
三句「思ひにき」は、思っていたの意で、完了の「ぬ」に過去の「き」が付いた形であり、ここで句切れとなる。
四句「心のうらぞ」の「うら」は、心の内の意の「うら」と、占いの意の「占」を掛けた掛詞で、係助詞「ぞ」が結句の「ける」と係り結びをなす。
結句「まさしかりける」は、正しく当たっていたことだの意で、「ぞ」を受けて連体形で結ぶ。
うら:心の内の意と、占いの意を掛ける
- 作者
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よみ人しらず
- 出典
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古今和歌集
- 前の歌
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三吉野の大川のへの藤波の なみに思はば我が恋ひめやは
- 次の歌
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天の原踏みとどろかし鳴る神も 思ふ仲をば裂くるものかは